旅行記番外編 入院日記
あれ?私も 卵巣嚢腫ですか?
2009年12月9日>
<入院初日>
10時までに入退院事務室で入院の手続きを行い
産婦人科病棟のナースステーションの受け付けに書類を提出すると
外来の時のように待ち時間とかは一切なく
6人部屋の ドアから入って右の真ん中のベッドに案内されました
借りてきた猫のように 聞こえないほどの小声で
「ょ ろ し く ぉ ね が ぃ し ま す・・・」なんていうと
ちょっと元気そうなおむかいさんが にこやかに出迎えてくれました・・
でもきっとこの人はもうすぐ退院して居なくなってしまうんだろうな・・なんて思いつつ
持ってきたフリースのパジャマに着替えて 暑い病室の中で汗をかきつつ
| 本日の教訓> 冬でも 入院のパジャマは薄手で前開きにしとけ |
ボーーーっとして・・お昼
カーテンに囲まれた中 音をたてないように病院食を頂いた
| この日のお昼は 天ぷらそば 蒸かしイモ ジョア ほうじ茶 蕎麦は大好物ですが このおそばはその・・ 一か所持ち上げると全部持ち上がってしまう感じで ワンプレートすべて同じ温度になっております 限りなく薄いお味でございます 海老天1本とそばつゆを飲んで終了 ・・これは・・痩せられる・・・ |
看護婦さんから入院生活や避難経路などの説明を受けて
持ってきた年賀状のあて名書きなどはじめて・・
麻酔科の先生から麻酔の説明を受けて
年賀状の続きを書いて・・
手術の説明を受けたら 夕方 これが術前最後の食事
カーテンに囲まれた中 音をたてないように酒もなしで頂きました
| この日の夕飯は 白身魚の照り煮 けんちん汁 ほうれん草の胡麻和え ユズ白菜 パイナップル ほうじ茶 どうしてもワンプレート同じ温度なのが気になる・・し 味が薄い・・ほうれん草茹ですぎ(涙 ご飯以外は全部食べました 自分では薄味な方だと思っていたけれど 私・・塩分過多なのだろうか |
主治医の先生から 手術と診療計画についての説明を受けて
看護婦さんから刃先使い捨てのミニバリカンみたいなものを渡されて
お風呂に入って自分でセンスのないテーモーなどを少々してみました
寝る前にカンチョーーなどされて
お風呂と順番が逆なんじゃないかな〜とか思いつつ
ボーっとして
9時以降禁食 12時以降禁飲食だし 起きていてもいいことなさそうなので早めに寝た・・
2009年12月10日>
<手術日〜手術終了>
朝一番 9時からの手術だったので もう一回カンチョーなどされてしまった・・
本日の教訓> カンチョーは 出るものがない時のほうが苦しい
付き添いのバートンが8時くらいに来てくれた
| 麻酔が効いて寝ていても 人間違いや これから点滴などの投薬ミスがないように バーコード付きのリストバンドがつけられます 名前と 生年月日と 性別と・・年齢(−−; |
| むくみ防止の弾性ストッキングをギュギュッと履いた 何で白なんだろう? 黒なら今後も使えるんだけどな・・・ エステなどで使われているものより緩やかです |
私の母 バートンは 学生のころ この手術をしたらしい・・
その頃は今のような腹腔鏡手術などなかったので おへその下から縦に大きく切ったらしい・・
術後の痛みどめは最小限がいいという時代だったので それはそれは苦しい術後だったらしい
・・ということを 私が聞いたのは手術の2日後でした
遺伝する病気ではないとはいえ 自分と同じ手術をする娘を目の前に 心配だったんだろうなー
| 中央手術室のドアの前で バートンと またね〜 って別れて |
中に入って術着に着替えた・・ 前後ろを間違って着替えなおした
| 本日の教訓> 病院のパジャマは前開きでも 手術着は後ろ開き |
シャワーキャップみたいなのをかぶって長椅子に座ったら
同じような格好をしたオジサンが隣に座って「あんたどこの手術?」ってきくので
男の人に「卵巣」とか言うのも・・ちょっとなー・・って迷って
「・・・おなかです・・」 ってしおらしく答えたら
「そっかーおなかは大変だな おれはコーモンだ」 って言ったので
卵巣くらいで恥ずかしがっていた自分が小さな人間に思えて
「それも大変ですね・・」っていったら 呼ばれたので話の続きもなく中に入りました
部屋には良くテレビで見る手術室のライトがあって
体がやっとのる大きさのかまぼこのようなベッドに上がり
ラインを確保してから
| 酸素マスクをしてベッドの上でくの字のポーズになり なんと背骨あたりから針を刺し 硬膜の外側に局所麻酔をするというのです・・・ |
・
相当痛いだろうと恐れていましたが
実際は痛みと言う感じではなく
何か よからぬものがねじれて侵入してくるような感じで
多分 マトリックスで頭の後ろに刺すやつを腰に刺したら
こんな感じなんじゃないかなーって思いました
この硬膜外麻酔麻酔のチューブは
術後も背中から下腹部の感覚をなくさせて わけわからなくしてくれる
大変有難いご利益があるそうです
硬膜外麻酔のチューブを背中にしっかり固定して仰向けになると
「それでは これから全身麻酔を行ないます」って
麻酔医の先生が先ほど確保した点滴ラインに何やら注入するかしないかのうちに
頭の中身が【うるとらQ】みたいになって・・ 看護婦さんが
「OO先生(←執刀医)とまだ連絡が取れません」
「ぇ?確認取れてからなの? でももう・・
次に聞こえた言葉は「チューブ抜きます・・」
喉の奥から何かを引っ張り出され その後素早く何かで何かをずるずる吸引され
ゲホゴボグブグブ・・って目が覚めた
気分は・・宜しくないけれど 自分の体の状態はまだわからず意識も混沌として
ガラゴロと ベッドごと運ばれた先はナースステーションの目の前 「観察室」
両足には血栓防止のマッサージ機
顔には酸素マスク 右手は血圧計につながれ 左手は点滴と心電図
胸から足先までしびれて感覚がない・・ただ喉がへばりつきそうに乾く・・
主治医の先生から手術の説明を受けたバートンが嬉しそうに写真を見せてくれて
「これがね 右側の卵巣に出来た瘤をちょきんと切ったので こんな感じの堅さだった」 とか
「これは 左の卵巣の中身で・・」・・とか「歯もあったのよ!ほらこれ!」とか
手術説明で写真撮ってくる人も珍しいだろうな〜と思いつつ
「もう終わったし後は寝てるだけだから帰っていいよ」 と言ってみた
執刀医の先生が様子を見に来てくれて 手術は予定通りうまく行きましたということと
卵巣の中から出てきた 歯を 記念に頂きました
| この写真ではわかりにくいけれど 乳歯の奥歯っていう感じ しっかり綺麗に神経まで通っている完成されたものでした 卵細胞は分裂して 外胚葉由来の色んな組織(髪の毛・歯・骨・軟骨・甲状腺組織など)になるらしいです なぜ卵巣の中の卵細胞に分裂のスイッチがないってしまうかは 謎・・・ 生命の神秘ですね・・なんか気持ち悪い・・ |
とにかく手術は終わったけれど・・
これは終わりではなく 始まりだったのです・・・
<術後・・その夜から朝まで>
口の中がパサパサなのはまだ我慢できる・・
でも 喉がへばりついてとじてしまいそうだ・・「み・・みず・・」
すいのみで少量の水を口に含ませてもらって顔をわずかに傾けて吐き出す
水が飲めるようになるのは明日の朝らしい・・水分は点滴から入っているので
うがいだけで随分楽になった
30分に1度だろうか 15分だろうか・・看護婦さんが様子を見に来て熱と血圧を測りながら
「動かせるだけなるべく体を動かしてくださいね」とかいう
足の機械は 定期的に血圧計のような動きを繰り返し自由を奪う
切ったのはお腹なはずなのにそこから下はしびれるばかりで感覚がなく
痛いのは腰と肩と肋骨と首と・・あと・・全部・・ 口の中が・・パサパサで
一体どうやって どこを どのくらい 誰が動かせと?・・
どこも動かさなくても 息をするだけで首から肺にかけて糸を引っ張られたような痛みが走る
肋骨が・・折れているんじゃないかと思うほど痛い
今・・何時なんだろう・・
この我慢できない苦痛な夜は どれほど続くんだろう・・
・・あとどれくらいこのまま我慢すれば 良いんだろう・・・
右手の血圧計がはずされた・・
右手だけは動く・・固まって痛いけど右手だけは動く 肩も痛い
後から思えば この時が夜の始まりだったようです
それからも何度も看護婦さんは様子を見に来てくれて 体温と血圧を測り
「出来るだけ体を動かしてくださいね」と 優しい声で無理なことを言う
| 本日の教訓> 看護婦さんは小悪魔エンジェル |
何度か気を失うように眠りにつき そのたびに苦痛で目が覚める そんなことを何十回も繰り返すうちに・・
それでも朝が来るのかどうか・・心配してくださる方は
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